日本初のローマ字表記の酒米品種「Hyogo Sake 85(兵系酒85号)」は兵庫県で2017年に開発された
新しい酒米品種で高温環境下の栽培でも品質が落ちにくく、病気にも強い特性を持ちます。
夏の猛暑による原料米の品質低下が大きな問題となっていますが、
造りの現場で取り扱いの難しさに杜氏をはじめ蔵人たちが頭を悩まされることも多くなっています。
その打開策の一つとして”高温耐性品種”の酒米を使用することで、
早生種である「Hyogo Sake 85(HS85)」を用いての試験醸造です。
HS85は玄米タンパク質含有率が北錦米に比べてやや低い特徴があります。
炊きたてご飯やおかゆのような香り立ちがあります。
口中ではとろみを伴いながら旨味、甘味、酸味が順番に花咲くように広がり
飲み応えのある、中口からやや辛口の仕上りです。
余韻も長く、食中酒には勿論、お酒だけでも十分楽しめる味わいです。