山梨県南アルプス市の葡萄専門農家の守圭子さんが栽培した甲州を使用した白ワインです。
圭子さんは地域おこし協力隊を経て葡萄農家になられた新規就農者です。
様々なワイナリーでの経験も経た上で、何故か木谷ワインの味筋を気に入ってくださりわざわざ奈良に葡萄を運んでくださいます。
前回試作した200本に満たないワインは会心の出来。
今回は多めに仕込みました。
今回も贅沢にフリーランの部分だけを6℃の低温発酵。
半年間のシュールリー状態での発酵を経てボトリングしました。
甲州は木谷ワインでの低温発酵と相性が良く非常にうまく醸造、瓶詰めまで行うことができました。
今回、このワインは敢えての果汁のデブルバージュなし。
是非キュベタカシと比べて頂きたいです。
デブルバージュの有無による影響、勝沼方面と南アルプス方面のテロワールの差を感じていただきたいです。
亜硫酸添加がないことによる酸化や劣化のニュアンスはなし。
ボトリングによるショックも感じられず、開けてすぐに楽しめます。
また、1週間程度は抜栓してからでも美味しく召し上がっていただけます。
白い花とメロンの香りを強く感じエレガント。加えて乳酸の香り。そして旨味と甘味。
甲州にある水っぽいニュアンスはない一方で日本のテロワールである「水」を感じられつつも凝縮感のあるワインでどんどんと飲み進めたくなる1本です。
ちょっと甘味がありますので和食が合うかと思います。
サンスフルですので海鮮にも合いますから日本酒に代わりに飲めます。