大阪府羽曳野市で栽培したデラウェアを使用したワインです。
レインカットにより農薬や除草剤を一切不使用にして6年目の畑です。
肥料を切ることで収量制限がかかり枝が細くなってきました。
一番初めに収穫した2018年から収量が40%ほどになりました。
葡萄樹は生命の危機を感じ、子孫を残すべく実への養分転流を多くしています。
2023年は例年よりも一段と暑く乾いた年で成熟が早く進みました。
この年は通常よりも一週間収穫を後ろ倒しにし、8月21日に収穫しました。
酸は低下しましたがボリューム感を得ました。そして酸を補う要素として新樽発酵しました。
圧搾率を60%となるよう贅沢に全房圧搾、発酵前にしっかりと澱引きを行い13度で発酵させました。
ステンレスタンクで発酵途中にロースト香のない新樽に入れ樽内発酵。発酵後にステンレスタンクにて熟成。
2024年6月時点でまだ開ききってはいませんが、それでもグラスに注ぐと部屋中に香るほどです。
木谷が理想とする水のような飲み心地と香りの厚みを兼ね備えたワインに近いデラウェアワイン。
抜栓1週間は持ちます。
熟した林檎、白桃、パイナップル、岩おこしのような米、水あめ、生姜の香り。